Server-Sent Eventsによる即時反映と運用負荷の軽減を実現した、デジタルサイネージのシステム構築

名古屋商科大学大学院様のデジタルサイネージを制作させていただきました。

デジタルサイネージは、名古屋商科大学大学院の施設内に設置されており、スケジュール情報や、バナー画像などのコンテンツが表示されています。

案件概要

サイト名 名古屋商科大学大学院 サイネージ
クライアント 名古屋商科大学大学院
業種 大学院、システム
仕様 CMS実装、システム開発
リリース 2024/7
期間 1.5ヵ月

提案内容

「常時ポーリング」から「プッシュ通知」へ。ネットワークに優しい設計

既存システムでは、短い間隔でサーバーへ問い合わせを行う「ポーリング方式」が採用されていました。即時性は確保されていましたが、更新がない時間帯でも全端末がリクエストを繰り返し続けるため、端末台数が増えるほどネットワーク帯域とサーバーリソースを浪費する構造でした。

今回のリニューアルでは、サーバー側から更新を通知する「Server-Sent Events (SSE)」を導入しました。 これにより、絶えず「更新はないか」と問い合わせる無駄なリクエスト処理を排除。接続を維持しながら、情報の更新時のみデータを送り出す効率的な通信方式を実現しました。

将来的にサイネージの設置台数が大幅に増えても、ネットワークやサーバーへの負荷を気にすることなく安定して稼働する、スケーラビリティ(拡張性)の高いシステム基盤を構築しました。


「迷わない」を最優先に。機能を断捨離した管理画面

多機能だった既存システムですが、ヒアリングを行ったところ、実際に日常業務で使われている機能はごく一部でした。

そこで、本当に必要な機能だけを厳選し、UI(ユーザーインターフェース)をゼロから再設計しました。

複雑なメニューを廃止し、テキストと画像を入れるだけで直感的に投稿できるシンプルな画面構成にすることで、マニュアルに頼らずとも運用が可能になり、職員の方の作業負担を大幅に軽減しました。

天気予報APIの活用

「他事例のように天気予報を表示し、画面を充実させたい」というご要望を受け、API選定から実装までを担当しました。

サービスの選定においては、コストと精度のバランスに優れた「WeatherAPI.com」を採用。さらに技術面では、単に外部パーツを埋め込むのではなく、システムの中核である Server-Sent Events (SSE) の仕組みと統合しました。

これにより、天気情報が更新された際も、お知らせ機能と同様に**「画面リロードなし」**で数値やアイコンだけがスマートに切り替わります。 外部データであってもシステム全体の挙動に統一感を持たせ、違和感のない視聴体験を実現しました。


デジタルサイネージ上に表示されたリアルタイム天気予報ウィジェット(WeatherAPI.com連携)

API連携により気象情報を自動表示。SSEの仕組みにより、画面全体をリロードすることなく数値だけがスマートに切り替わります。

最後に

Webシステムのリプレイス(再構築)においては、見た目を変えるだけでなく、目に見えない「通信の仕組み」や「運用フロー」を見直すことで、システムの寿命を延ばし、運用コストを下げることが可能です。 「ネットワーク負荷を懸念している」「既存システムが重い」といった技術的な課題をお持ちの方も、ぜひお気軽にご相談ください。


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