GA4セミナー(初級編) ~UA終了に向けて今から準備~に参加しました。


こんにちは!デザイナーの新井です。
2023年3月7日(火)に行われた「GA4セミナー(初級編) ~UA終了に向けて今から準備~」に参加しました。

開催日時:2023年3月7日 (火) 14:00〜17:00
主催:あいち産業振興機構
会場:あいち産業振興機構 14階 セミナールーム
講師:運営堂 森野 誠之さん 運営堂  Twitter

Googleより、ユニバーサルアナリティクスの計測が2023年7月1日をもって停止されることが発表されています。また、今までのユニバーサルアナリティクスのデータをGA4に引き継ぐことができない可能性が高いため、早めにGA4の移行設定を行う必要もあります。このような理由から今回はそのGA4の概要や基礎知識を学ぶため、セミナーに参加しました。

GA4について

GA4とは「アプリ+ウェブ プロパティ」が名称変更されたもので、正式名称は「Google アナリティクス4 プロパティ」だそうです。

GA4とはユニバーサルアナリティクスとは全く別の思想で開発されたもので、計測の仕組みも変わっています。完全に別ツールだそうです。なので、ユニバーサルアナリティクスの数値と比較したりすることはできません。同じ名称でも計測方法が変わっていたり、新しい用語が出てくるということです。

GA4がリリースされた背景

なぜ、GA4がリリースされたのか3つの理由を教えていただきました。

計測が時代に適さなくなった

アプリやタブレットを使うユーザーが増えたことと、1人のユーザーが複数のデバイスを持つのがあたり前になってきたので、従来の計測では正しいデータを取得できないからです。

プライバシー対応が必要になった

GDPR(EU一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)などに対応しないといけなくなったからです。

ユニバーサルアナリティクスのユーザーが増えすぎた

無料のユーザーのデータ量が膨大になってしまったことも理由とされているそうです。

GA4とユニバーサルアナリティクスとの違い

GA4とUAの考え方の違い

UAではWebサイトを計測することが基本でしたが、GA4ではWebサイト+アプリも計測対象に入っています。計測方法もセッションが基準でしたが、ユーザーが基準の計測に変更されるそうです。

また、UAではあらかじめレポートが用意されてあり、自動で集計されていたかと思いますが、GA4からは自分たちで必要な分のレポートを作成しなければなりません。GA4に変わったからといってとても便利になるということでもなさそうです。

GA4とUAの計測方法の違い

ユーザー数やセッション数の計測方法が変わり、より正確な数値が取得できるようになります。UAで計測されていたものはcookieの関係により、正確なデータよりも数値が多くなってしまっていたそうです。

GA4とUAの指標の違い

GA4のエンゲージメントについて

GA4のエンゲージメントとはサイトやアプリに対するユーザーの操作を指しています。そのため、スクロールやクリックなどの操作をすることと、一定の時間滞在することをエンゲージメントと呼ぶそうです。

GA4ではより細かなデータ収集ができそうだと思いました。エンゲージメントに関係する言葉は以下のようなものもあります。



用語 意味
エンゲージメント サイトやアプリに対するユーザーの操作
平均エンゲージメント時間 サイトまたはアプリがユーザーのデバイスのフォアグランドで動作している時間の合計(秒)
エンゲージのあったセッション Webサイトの10秒以上の間隔
2つ以上の画面/ページを表示
コンバージョンイベント

のいずれかが発生したセッション。
エンゲージメント率 エンゲージメントのあったセッション数➗セッション数

GA4とUAの直帰の違い

UAではGoogleアナリティクス サーバーに対するリクエストを1回だけ発生させたセッションを特に区別して直帰と呼びますが、GA4の場合は2ページ以上見なかった、10秒以上滞在しなかった、コンバージョンしなかったセッションが直帰となるそうです。

GA4の直帰は本当に何もしなかったセッションを計測できるので、直帰率はUAよりも正しい指標になるということがわかりました。

GA4とUAの拡張計測機能の違い

UAでは外部リンククリックなどのイベントはタグをカスタマイズするかGoogleタグマネージャーで設定する必要がありました。GA4では拡張計測機能をONにするだけで取得することができます。

ただし、より細かい計測はUAと同じようにカスタマイズする必要があります。



GA4の特徴的な機能

デバイス、プラットフォームをまたいだ計測

UAではデバイスが変われば別ユーザーとして認識されていましたが、GA4で設定することによりデバイスやプラットフォームをまたいでも同じユーザーとして計測することができます。

機械学習

GA4では購入の可能性が高いユーザーや予測収益などの指標がわかるようになります。ただし、このようなデータを取得するには条件があるそうです。GA4を最大限に活用することができれば非常に有益な情報も取得できることがわかりました。

GA4になると何が変わる?

ここまでUAやGA4の違いなど学んだことをご紹介してきましたが、主に以下のことが変わると言えます。

  • 集計方法
  • 計測方法
  • レポートの仕様

3つの中で一番大きく変化する項目は「レポート」の変化です。UAでは標準のレポートは120個ほど用意されているのに対し、GA4では17個しか用意されていません。わずか17個なので、見るべきレポートがわからないということは無くなるとは思いますが、足りないレポートは自作する必要が出てきます。



レポートを自作する方法として以下のような方法を教えていただきました。

  • レポートビルダーからカスタマイズする
  • 探索機能を使う
  • Looker StudioなどのBIツールを使う

まとめ

今回参加したセミナーではGA4の概要をわかりやすく教えていただきました。初めてGA4を開いた方でも理解できるようなセミナーでした。その他にも初期設定の手順やイベントの計測方法なども教えていただきセミナーでしか知ることのできないお話や注意点などもあり、参加することができて良かったです。これからGA4をしっかりと活用しようと思うと結構な時間が必要になりそうです。変化が早いGA4では情報収集が大切になるとお話しされていました。教えていただいた書籍や教材を参考にGA4の知見を貯めていきたいと思います。


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