緊急事態宣言中の在宅リモートワークで感じること


通常業務から在宅リモートワークへ


愛知県が独自の緊急事態宣言を出したと同時に、勤務体系をリモートワークへと切り替えました。それと同時に、弊社の運営する併設のコワーキングスペースも一時閉めることとなりました。ご利用者の皆様には、ご迷惑をおかけしておりますが、会員さんとスタッフの安全・健康のためこのようにいたしました。

弊社では、新型コロナウィルスの感染拡大が広がる中、2月26日より社員をリモートワークにしました。今回リモートワークへの移行を早い段階で行えたことは、昨年より会社で利用するPCをノートパソコンに切り替えていたこと、1月に完全リモートワークの社員ができたことで、ある程度の環境ができていたと感じます。オンラインでの打ち合わせなど、ご協力いただいたクライアント様にも感謝申し上げます。

忙しい年度末をリモートワークで乗り切った社員の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。それと同時に、自宅で就業には不慣れな環境下で成果をあげてくれた一人一人に尊敬の念をいだきます。

今までも、大型の台風が接近した際や個々の事情など、試験的にリモートワークを取り入れてきました。当初は暫定的な在宅勤務規定で運用しました。3月に入ってから労務士さんと内容について調整を行い、労動監督署に提出する在宅勤務規定が完成しました。

在宅勤務規定はできたもの、平時ではないリモートワークには更に気をつけなくてはいけないことがあると感じました。そのことについて書きたいと思います。

  1. 就業規則にとらわれすぎない
  2. 休憩はいつもより多めに取れるように配慮する
  3. 換気をおこなうことを促す
  4. 運動を行うことを促す
  5. 社員のメンタルケアについて

1.就業規則にとらわれすぎない。

今回のような非常時に余儀なくリモートワークをせざるおえない場合には、就業規則にかかわらず個人のペースに任せることも必要になってきます。
在宅でのリモート勤務のために、働き方の指針となるものは必要です。規定があることにより、働く人たちの間にも均一した働き方ができるようになります。ただ、今回のような非常時には、各々の家庭環境や精神状態を考慮して、辛くなったら就業規則にかかわらず個人のペースに任せることも必要になってきます。

2.休憩はいつもより多めに取れるように配慮する

緊急事態宣言によって先行きが見通しずらい社会情勢によるストレス、環境の変化など正社員でも通常時と同じ仕事量をこなすことが難しくなる人もいます。柔軟な働き方を認める必要があると感じます。

在宅でのリモートワークは、働き方かた改革でも推奨される働き方ではありますが、家庭環境によっては辛い場合もあると感じます。ニュースでも痛ましい事件が起こっています。常に家の中にいるため、家族との争いが増えコロナ離婚などの言葉も聞こえてきます。とくに小さな子供のいる共働きの夫婦、ディサービスの中止により日中も家族の介護を自身で行わなくてはならなくなった人は、就業時間を確保することが大変だと感じます。昼の休憩時間の間に家族の昼食を用意し仕事に戻らなくてはならない場合もあります。管理する側は色々なケースに対し柔軟に勤務時間の短縮や、休憩時間、有給を積極的に取らせることが必要と感じます。

3.換気をおこなうことを促す

これは、平常時でも同じですが効率よく仕事を行うため、換気はこまめに行うことを促すことが必要です。室内に溜まった二酸化炭素は、作業効率を落とし眠気を誘います。計測器で測定すると、換気を行う前と行なった後の数値が格段に違います。眠気を飛ばすだけではなく、新鮮な空気を取り入れることで気分もリフレッシュされます。

4.運動を行うことを促す

通勤もなく休みの日も自宅に籠る今の状況では、いつもより室内で過ごす時間が多くなりストレスを抱えることもあります。特に自分のストレスに気づかない人の問題が大きいです。自分にあった運動を見つけストレスの解消と免疫力を高めることが必要になります。日中の散歩は太陽の光にあたることで、免疫を高めるビダミンDを体内に作るのにも有効です。社員の人たちに自分にあった運動を少しでも行うように促すことが必要です。

5.社員のメンタルケアについて

長期間外出も自由に行えない状態が続けば、色々弊害も出てきます。定期的に社員とオンラインで面接をすることも必要です。理想は専門のカウンセラーにメンタルケアを依頼することだと感じます。小規模の会社では産業医を抱えることは難しいので、弊社では民間の保険サービスでメンタルケアサービスがついている保険に加入しています。社員のみなさんにも辛い時には利用するように周知していきたいです。

今後のリモートワークでの働き方について

この先、しばらくは新型コロナウィルスと付き合っていかなくてはならないでしょう。社員の働きやすい環境を作るため、リモートワーク手当の支給と希望する社員にモニタと椅子を届けました。思い返せば、今年の年始のミーティングで少しずつリモートワークを行う機会を増やしていきましょうと話しました。それが、一気に進んだことにより会社に出勤しなくても、仕事をおこなえることが現実に起こりました。緊急事態宣言が解除され世の中が通常の状態に戻っても、以前の働き方とは違い毎日出勤することが無くなるかもしれません。社員それぞれが、働く場所を選択していくことになるでしょう。会社は今まで以上に社員につながっていたいと思ってもらえるような組織でいる努力をしなければなりません。

コワーキングスペースを運営していると、フリーランスの方たちと交流する機会があります。自宅で作業もおこなえるのに、コワーキングスペースにも出勤し、そこからお客様のところに打ち合わせにいかれる。会員さん同士のコミュニケーションも大切にされています。そんな方たちを見ていると、働く場所と人と会うことの大切さを感じます。リモートワークが定着していくと、遠方の社員は気分をかえて自宅の近くで働ける場所が必要になるかもしれません。この先、コワーキングスペースの役割がさらに重要になると感じます。

PS.
全国が緊急事態宣言の中、早く終息しこの後にやってくる社会がより良くなるように祈ります。医療関係者の方の負担を増やさない。そして経済にとってもこの状況を単期間で終わらせるために、今は不要不急の外出を控えていきたいと思います。


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