2024.04.02
CMS
日本語を扱うCMSシェア 2024年4月版
弊社で開発し、販売&サポートしてる「a-blog cms」のお問い合わせフォームに入力した内容を、Zoho CRM に登録するための API 連携機能について紹介します。
一般的に API連携をする際には、特定のタブ「見込み客」や「連絡先」などに情報を書き込むようなことをする事になります。他のシステムとの連携については、今後調査した際に書いていきますが、弊社自身の API連携の仕組みについて紹介してみます。
標準のテーマのお問い合わせフォームは、以下のように「お問い合わせ情報」と「お客様情報」のように用意されています。これらを Zoho CRM 側に登録する際には「お客様情報」を「見込み客」か「連絡先」に、「お問い合わせ情報」を「問い合わせ」タブに登録するようにしています。
これらの処理ができることで、二重に「見込み客」を作ったり、すでに取引のある「連絡先」のお客様を「見込み客」に作る事がありません。また、2つのタブに分けて管理できるようにすることで、一対多のデータを管理できるようにする事が可能で、今回は標準の「問い合わせ」タブを利用していますが、カスタムタブを指定して自由に設定も可能です。
a-blog cms では、フォーム管理という管理画面でサイトにあるフォーム毎の設定ができるようになっています。また、その管理画面上に Zoho のリンク設定がありますのでフォーム毎に違うタブに API連携するようなことも可能です。
フォーム毎に以下のような画面が用意されており、どの項目を追加(insert)・変更(update)するのか、リレーションの設定などもできるようになっています。
タブ名や Zohoの項目名を SELECT で選択できるようにしたいとも思っていますが、今の所はテキストで入力する必要があります。
タブ名 | Tab |
---|---|
見込み客 | Leads |
取引先 | Accounts |
連絡先 | Contacts |
商談 | Potentials |
キャンペーン | Campaigns |
問い合わせ | Cases |
Zoho 側の項目は日本語での入力で大丈夫ですが、サイト側については input 要素などの name 属性を設定する必要がありますので、HTML の知識が必要になります。
Zoho CRM API のバージョンが 1.0 から 2.0 にアップしたことで、登録するデータ型が厳密になって正しく送信しないとエラーで登録できない事があります。
項目 | 例 |
---|---|
日時 | 2019-02-27T13:00:00+09:00 |
チェックボックス | true / false |
他にも必要なものがあれば追記でお知らせしたいと思っております。
メモについては、Note Title ・ Note Content で追加が可能になります。
現在、1回のフォーム送信に複数回の API を呼び出して検索し、その後に登録という作業を行なっている関係でフォーム実行の時間が長くなってしまっています。そのため「送信完了しました。ありがとうございます。」の表示に時間がかかっている。これは、プログラムの仕様を変更することで将来的には解決できそうです。
各種タブに対しての「タグ追加」「タブ画像登録」「ファイルの添付」などもできるようにしたいと考えています。